春の雨の日に

ぜんぶが始まって、ぜんぶが終わった。

夏のお昼

久しぶりに太陽が1番高い時に

外に出た。

日傘をさすと日傘の陰で

自分がすっぽりとおさまる。

日傘越しでも太陽の熱が

ジリジリと皮膚を触れた。

 

綺麗な印象のない家の近くの川も

太陽の光を反射して

チカチカしていた。

 

昨日起きた私にとっての大事件は

私以外の人生はなんの影響も与えず

私だけに大きな顔をして

体ひとつずつ食べていくように

侵していった。

 

このままこんな風に

繰り返して、繰り返して

一生幸せになんかなれないのだろうか。

私はただ普通に平凡がほしくて

ただ、それだけなのに。