春の雨の日に

ぜんぶが始まって、ぜんぶが終わった。

遠出

あまり行きたくないところが

少し遠いところにあって

どうしても行かないといけない時

それはとても遠いところな気がしてしまう。

 

いくらよくしてもらったって

嫌な記憶はなかなか消えないもので

覚えてるくらいの嫌なことを

「今から優しくするから忘れてね」

なんて言われても

人はなかなか腑に落ちないもので。

 

その人達との距離の取り方は

とても難しく

私としては一生避けて通れるものならば

避けて通りたい。

 

相手が指定してきた時間も

そこまでの距離も

そのための支度も早起きも

何ひとつ納得できない。

 

この納得できない遠出が

いつまで続くのかと考えると

消えてしまいたくなるので

今はただ、眠い目をこすって

耐えるしかない。