春の雨の日に

ぜんぶが始まって、ぜんぶが終わった。

話したいこと

話したいことがあるのです。

でも一緒に背負ってくれるだろうか。

 

話したいことがあるのです。

それはとても暗くてつらいお話です

 

話したいことがあるのです。

ひとりで抱えるには重すぎて

つぶれてしまいそうです。

 

優しいあなたは

私より重く感じて

しんどくなるのでしょうか。

 

全て打ち明けることが正義ではないこと

私はよく分かっています。

でも、これからもずっといるならば

一緒に背負わなくてもいいから

優しく撫でて欲しいのです。

遠出

あまり行きたくないところが

少し遠いところにあって

どうしても行かないといけない時

それはとても遠いところな気がしてしまう。

 

いくらよくしてもらったって

嫌な記憶はなかなか消えないもので

覚えてるくらいの嫌なことを

「今から優しくするから忘れてね」

なんて言われても

人はなかなか腑に落ちないもので。

 

その人達との距離の取り方は

とても難しく

私としては一生避けて通れるものならば

避けて通りたい。

 

相手が指定してきた時間も

そこまでの距離も

そのための支度も早起きも

何ひとつ納得できない。

 

この納得できない遠出が

いつまで続くのかと考えると

消えてしまいたくなるので

今はただ、眠い目をこすって

耐えるしかない。

6:14

朝焼けと雨上がりの匂いで

秋の気配がする。

 

季節はどう背伸びしたって

まだ真夏だ。

 

でも、空気の温度、匂い

湿っぽさはまるで冬を待ちわびた秋のようで

それはただの偶然で

ここに居合わせられたことが

とても幸運なことな気がした。

 

風が少し強くなって

焼けたパンの匂いを運んできた。

誰か知らない人の家で朝が始まっている。

そしてそのいい匂いに焼けたパンは

きっと誰かを笑顔にしている。

 

 

 

お料理

私は美味しいものを

食べて育っていないせいか

いかんせん、料理が不得意だ。

 

不得意だけならばまだしも

味音痴だ。

 

たいてい、何を食べても美味しく感じてしまう。

今日は美味しいご飯を

作れる人のところへ習いに行く。

 

昨日教えてもらった、

カレーに豚肉を入れるときは

料理酒で炒めてから、

という手順で作ったカレーを

彼は美味しいと言っていた。

 

たぶん、おそらく、

正しい舌を持った人達からしたら

何かしらの違いがあって

それが美味しいに近づくんだろう。

 

今日は何を教えてもらえるのかと

うきうきしながら

手土産のプリンが

私で温まってしまわないように

端っこをそっと持って

約束の場所に向かっている。

 

 

世間は狭い

私が何も知らずに歩いてた道は

彼女の帰路でした。

 

私が無心でピアノを弾いていた場所は

彼女のハコでした。

 

私が「出てほしい」と勧められていた場所は

彼女のお気に入りの場所でした。

 

私の幼馴染が演奏をする4日前に

彼女はそこで歌うのです。

 

彼女の存在を知った時

一緒にいた友人が彼女を知っていました。

 

私が冬までお預けにしていることは

彼女を表す言葉になっていました。

 

何も知らなければ

彼女の存在を知らなければ

全部私のものでした。

 

私の世界に入ってきた彼女は

ぽとりぽとりとインクを落として

私の心に跡をつける。

 

いくらこすっても伸びてしまうだけで

消えてくれない。

 

私のものだったはずのものは

全て私が彼女の跡をなぞっていることになってしまった。

 

 

 

 

 

 

いつも12時間という、

普通の人からみたら

贅沢過ぎる時間寝続けていたけど

今日は8:30に目覚めた。

少しずつ、体が元に戻ろうとしてるのか。

 

もともと睡眠時間が短く

慢性的に足りていなかったとするならば

薬の力を借りて

足りていなかった時間を補って

寝て、寝て、眠っていたけど

まだ普通の時間に起きたということは

そろそろ睡眠時間が

足りてきたのかもしれない。

 

まだ薬を飲まずに食べるのを

怖がってやめていたけれど

今日は早起きしたから

普通に食べてみようと思う。

 

幸せとは

私が望む幸せ

結婚をして幸せな家庭を築くこと。

 

私が望む幸せ

大好きな人とずっと一緒にいること。

 

私が望む幸せ

私の大好きな人が不幸にならないこと。

 

私が望む幸せ

ときどき、好きなことをできること。

 

私が望む幸せは

お金を稼ぐことくらい難しくて

社長になるより簡単だ。